映画「エスター」からみる歯科学
「エスター」という映画の主人公の少女エスターは入れ歯を使っています。
その理由は9歳の少女のはずが実は33歳の女性だったからです。
成長ホルモン異常を原因とした発育不全のため身長が低く外見が幼く見えるだけで、成人している女性の身体的特徴は隠せません。
特に歯の見た目は年齢を顕著に表します。
乳歯と永久歯の長さ・幅の差は大きく、9歳だとBが抜けて2番目の歯が生え変わるかどうかの時期になってきて、乳歯と永久歯が混在する状態です。
前歯が永久歯になっているとはいえ、まだ年数は浅いです。
完全に生えきっていない歯は短く、着色なども少なく表面はつるつるしています。
33歳の女性だと前歯の永久歯が生えて25年以上、歯ぐきも下がり始めることもあり歯が面長にみえます。
少しずつ歯のすり減りが目立ってきますし、歯ぎしりをしていれば歯に亀裂ができたり、着色や黄ばみも目立ってきます。
エスターは以前精神病院に収容されており、暴れることもあったため拘束されていたようです。
口に付ける拘束具で強い力がかかり歯が欠けたり亀裂が入ったりしたこともあったのではないでしょうか。
歯に亀裂が入ると着色しやすいですし、精神病院でホワイトニングなどの審美治療ができるとも思えません。
明らかに9歳に見えない口元を隠すために子供の歯の入れ歯を使っていたのでしょう。
この入れ歯をどこで作ってもらったのか謎は残りますが、口元から年齢を隠すことの用意周到さには驚きました。
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小さな子供が入れ歯をしていると知ればほとんどの方はびっくりすると思います。
ですが、幼少期に入れ歯を使うことは意外とあります。
乳歯が虫歯や外傷などで早く抜け落ちてしまい、永久歯が生えてくるまで年数がある場合、歯並びが悪くならないように入れ歯を入れることがあります。
また、子役がドラマの撮影中に乳歯が抜けてしまい、急遽乳歯の入れ歯を作って撮影を続けたというお話もあります。
このように歯の色や形で見た目や印象が大きく変わりますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
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